女性向けの医療の仕事として人気がある「医療事務」。一度離職した後に復職するに当たって最適の職種だと考えられており、子育てにひと段落した母親などでこの医療事務に従事する人が多い。

この医療事務では患者への事務的な対応や会計業務を担うことになるが、なかでもとりわけ重要な職務が治療費の確定とレセプトの作成である。患者が受けた治療の内容に応じて患者と国が負担する治療費の割合を算出し、それをパソコンなどに入力、月初めなどの期限に所定の役所に納付するといった一連の作業は一定の知識と経験が必要ではあるものの、職務としてのハードルは決して高くない。しかし一方で、患者の治療が終了してその内容が確定しなければ算出に入れないといった点から、状況によっては勤務時間を超過してしまう場合も少なからずあるのが実状である。

時間を有効活用しようとして就職した仕事に予想外に多くの時間を取られることは、できるだけ避けたいものである。そのためには、まず医療事務の仕事を探す際、一人で病院を決めてしまうのではなく、しっかりと職業安定所などの仲介所に紹介してもらうように心がけると良いだろう。

また、経験が浅い状態で多くの患者が殺到する総合病院の医療事務に就くことは、可能な限り止めておくべきである。総合病院の医療事務は多忙さに比例してやりがいがあるのも事実だが、まずは診療科目が絞られた病院で十分経験を積んでから、より大きな病院を移るようにするのが着実だと言える。